全知全能の神は全てをやっている

 よく聞く小話のネタとして、「全知全能の神は全知全能であるからこそ何事にも干渉せず、何も行なわない」「神が気まぐれで起こすものが奇跡」というものが有るけれども、逆の考え方をするのも面白そうだなと、一瞬思ってみた。
 
 すなわち「全知全能の神は全知全能であるからこそ、この世で発生する全ての事象に係わっている」
 って事で、人間が何度も再現性の実験を行い科学として認識している事象ですら、全て全知全能の神が作用させている結果であり、逆に決して観測し得ない現象。俗に奇跡と呼ばれるものは、全知全能の神がたまたま関与しなかった結果発生してしまっているとか。
 まあ、その辺は再現性のあるものか、観測のできるものかとかでもいろいろと変わってくるだろうし、奇跡の種類に神の気まぐれでの関与と、神の気まぐれでの不関与って二つの分類ができると言うだけの話だけど。
 そんな訳で、特に発展性は無いだろうかな話はおしまい。