新生独立シュネルギア大隊(1)

 ルルブの記述では、試験部隊であるシュネルギア隊は分隊規模レベルの小隊となっている。
 分隊とは陸軍系の作戦集団単位で、大よそ9もしくは12名による作戦集団。ギアドライバーとナビゲーターのみが所属しているとすると2人で1機となり最大6機、拡大解釈してシュネルギア1機が歩兵1人に当たると解釈すると、最大12機人員は24名+αによる小隊となる。
 専用輸送機であるホルテンXX-Bがシュネルギアを4機搭載可能な面から見て、実働4機予備及び交代要員として2機ぐらいの稼動相当となる前者の方が近そうではあるかな。*1
 仮に12機の小隊だとすると、全力出撃を行う為には管制指揮兼輸送機であるXX-Bが小隊内に3機必要である事になり、それはもはや小隊では無く中隊規模な気がする。
 それらに加え、公式的に存在するNPCギアドライバーが2名、指揮官兼ギアドライバーが1名で、小隊運用を前提とした構成を維持する事を前提とした設定で組むと、PLのギアドライバー*2はデフォルトで2キャラ分、追加ナビ分を含め5キャラ分と言ったところになる。
 公式の設定的には、ギアドライバーとはかなり希少な人材であるし、その程度の規模でしかない事は十分に納得のいくものだ。が、その世界観を用いてキャンペーン方のシナリオを運用していく面で見れば、キャラなんてものはこの世界観に参加するメンバーが増えればそれに比例して増えていくのは当然だ。
 よって、設定的に破綻までとは言わないけれども、無理が出てくるのは目に見えている。*3
 
 まあ実際の所、前置きなんてどうでも良いわけだけど……。
 
 取り合えず以上の事から、-原罪証明書-の舞台ではシュネルギア隊の構成に手を加える事で、規模及び運用面で問題点となりそうな設定を吸収しようと試みたわけだ。
 それが、新生独立シュネルギア大隊である。
 
 まず、シュネルギア4機もしくはシュネルギア2機+サポートユニット*42機での4機構成を1個小隊とし、各小隊毎にホルテンXX-Bを配備する。
 ちなみにシュネルギアが2機単位なのは、運用上の設定上*5二機一組で扱う事が基本となっている為だ。
 ついでに、小隊の単位については航空機の運用単位をベースに設定してある。
 
 次に、3個小隊で1個中隊、4個中隊で1個大隊とし、その他に各中隊毎に随時編成型の独立小隊、大隊直属に常時編成型の独立防衛小隊を配備し、この全てを持って独立シュネルギア大隊といった感じの構成となっている。
 
 具体的な配備状況まで定めるような無粋な事はしないが、この設定により大よそ26機〜52機程の戦力規模となり、PC作成における舞台設定的な制限は大幅に緩和される。なおこの数字は、作戦運用時における数字なので同じ機体を使いまわす交代要員や未編成部隊の存在を考慮すれば、それ以上であってもそれ以下であっても吸収できる範囲である。まあ、PC以外の人たちも結構居ると想定するのが妥当やね〜。最終的には特務クラス3クラス相当分の人数は収容できるスペックや。
 
 ちなみに、これだけの戦力があれば天使大戦を優位に進める事ができるだろうと言う安直な考えが出ないでもないが、対天使戦に特化して作られたシュネルギアは構造上の問題*6で短時間運用しか出来ないまさに決戦兵器である為、占領しながら随時前線に配備していくという方式には適さず、仮にそれを無理にやろうとすれば、前線に配備された部隊に継続的な攻撃を仕掛けられ内部、外部から各個撃破されていくのは目に見えているしね。なかなかに独力では全体的な勝利を収める事のできないと言う厳しい情勢や。
 まあ、世界情勢については今回の題材から離れてまうので、この辺で。
 
 取り合えず今回は、大まかな概要のみ。その他、陰謀面での設定等は次回に続く!*7

*1:公式ナビのみでの運用を想定するとしたら、ルルブ掲載4名+追加2名+死亡フラグ尽き試験隊1名で、6機という数字が近いものとなる。

*2:セッションとしての枠では無く世界設定的な運用上限枠

*3:現時点でもメンバーの持ちキャラを総合ずるだけで、ギアドライバーに相当するPCは12名近く居るし、8割近くのキャラはそれぞれ専属のオリジナルナビが付いている。

*4:主にファルコネンの乗るフライングユニットか機械化兵の乗る戦闘機。

*5:設定的にはシュネルギアが天使化による暴走をを起した場合、シュネルギア以外の戦力を用いて阻止する事が難しい為、基本的にシュネルギアは2機一組で運用され、万が一があった際には第一次処置としてナビゲーターによるギアドライバーの射殺、それが不可能な状態である場合は僚機による破壊が義務付けられている。

*6:全力戦闘状態で長時間運用すると安易に天使かを引き起こすスペック。

*7:まもなく公開される正史のリプレイを読んで貰えば、大体は書いてあるけどね。