ナビゲーターの不足

 原罪証明書の舞台設定に於いて、シュネルギアの機体及びギアドライバーの総数は増えては来ているものの、それに対応するナビゲーターの不足と言う状況に陥っている。*1
 
 現在、各ナビゲーターの割り当て状況を見ていくと、平均で一人当たり1.5人〜2人程度は兼任でついている*2ような状況となる。
 天使化も考慮した基本的な損耗率で見れば、補佐役であるナビゲーターよりも操縦側であるギアドライバーの方が割合は高くなるものの、総出撃時間としては各種ナビゲーターの方が上回る状況といった感じ。
 
 設定上、ギアドライバー、ナビゲーターのどちらが欠けてもシュネルギアを戦闘稼動レベルで動かすことは不可能*3なので、現状ではシュネルギアの最大同時稼動数は、ナビゲーター人員の数で頭打ちしていると言える。
 
 そんでもって、何故そのような状態に陥っているかというと……
 
 まず、ナビゲーターとなるのに必要な資格として、ギアドライバー同様に黒い天使核を必要とする。つまり資格者の選定の時点ではギアドライバーとは変わらず、その他の資質によってギアドライバーとなるかナビゲーターとなるかが決まるものだと言える。
 
 ギアドライバーに求められる操縦技術はS.Q.U.I.Dによる体の動きに連動した操縦技術である為、五体満足であれば初めて乗るようなケースであっても容易に動かす事が可能である。
 よって、ギアドライバーに求められる資質として基本的*4には一定以上の運動能力*5となる。
 
 次に、ナビゲーターに求められる技術となると、ギアドライバーに求められるそれとは全く異なるものとなっている。
 ギアドライバーとは違い運動能力の要求水準は低いものの、ナビゲーターの行なう操作としては、火器管制、機体出力制御、各種機体状態及び各種計器チェック、戦闘情報分析他と多岐に渡る操作を要求される上、エーテル通信によるサポートを行なうオペレーター同様の一定水準以上のエーテルに対する資質を必要とする。
 よってギアドライバーのケースと違い、何の訓練も受けていない者が初乗り時に役目を果たせるほど容易なものでは無く、最低でも数ヶ月単位*6の専門の訓練を受けなければ、起動準備すらままならないだろう。
 他のものに例えるなら、野球のキャッチボール*7ができるようになるのと、車の運転ができるよう*8になるのではどちらの方が時間がかかるかといったくらいの違いになるのかな?
 
 なので、ナビゲーターの候補者となるものは、ネガティブ的面で見れば黒い天使核をもつ者の中から運動能力及び各種戦闘能力に優れない者、ポジティブ的面で見れば黒い天使核をもつ者の中から理解力に優れる者*9の中から選ばれ、通常で数ヶ月、最短でも数週程度の専門の訓練を受けた後にナビゲーターとして配属になると言う形になるものと思われる。
 ちなみに、公式ナビの殆どは天使大戦開戦前から軍属であるので、長期的に専門の訓練を受けていると思われる。
 
 こういった状況なので、ギアドライバーからナビゲーターへのシフトを要求される者も普通に出ていそうな感じだけど、主に誘導兵器系の扱いに長けている者*10系に声が掛かりそうな感じなんかなぁ。あとはエース級でない人員とかその辺り?
 まあ、ギアドライバーの損耗率から計上すると、どちらにせよ今位のバランスで落ち着きそうだなぁって感じでもある。

*1:という設定にしておこうかなと。

*2:全体で見ればもう少し割合が上がるかもしれない。

*3:通常稼動レベルでは、まあそれなりに動けるかと。

*4:エーテル兵器系に関しては、さらに別途にエーテルに対する資質を必要とするが、黒い天使核を所持する資格者であれば、その辺の条件も満たしているケースはそれほど少なくは無さそう。

*5:射撃技術なども含めた運動能力

*6:まあ、本人の理解能力にもよるけど

*7:ボールを相手の元に投げられるようになる事

*8:運転免許取得レベル

*9:まあ、あれだ。浅斗とかバカい奴にはかなり無理って奴だ。逆説的にニィートって実は結構頭が良いのよ?

*10:というか、単純に理知の高めの者