第二話で出た伏線要素と裏設定

 前回に続いて、正史シナリオ第二話で出した情報、伏線要素、および裏設定をつらつらと。

第二話『深淵に潜む海』

  • 粗筋:逃げた合衆国の潜水艦を追って行ったら、海神様の祟りを目の当たりにしたという話。
  • 時期:2001年 4月頭(一話直後)

・蒼渓島
 現実世界だと八丈島から南下した位置に存在する青ヶ島をモチーフにした島。
 周囲の海域を天然の高密度のエーテル流に守られており、そのエーテルの満ちた海にワダツミ様が住んでいる。
 島全体としてワダツミ様を信仰する仕来りがあり、外界との連絡は週に一度水曜日に出入りする定期船のみで、基本的に本島からは孤立している(なお、開戦後は事故が相次ぎ、定期船の数も減っている)。
 
 Another Days『神様の言うとおり』2ndで真子の話していた、ヤシマに存在するエーテル流が集う場所のうちのひとつ。
 恐らくは、特性の詳細は異なると思われるが、神守島周域も似たような特性を持っているものと思われる。
 
 蒼渓島のイメージとしては、バミューダの魔の海域に似た特性で、仕来りに従った水曜日の入出航以外での船や航空機以外はいずれも音信不通(実際には沈没及び墜落)になる。また、たとえ水曜日であっても招かざれしモノが訪れた場合は、濃い霧が立ち込めて同様の状態となる。
 
 地形特性としては、攻めるにも守るにも向いていない天然要塞。
 ワダツミ様を排除しない限りは、拠点として扱うには不自由が多く、逆にワダツミ様を排除すればなんら特徴の無い小さな島*1に成り下がるため、位置としては戦略的重要度は高いものの、多大な労力を払って占領する価値は低く、開戦から現在までの間ヤシマ軍にも手を付けられず、合衆国軍にも攻略を諦められ放置されてきている。
 
 しかしながら、その特性から侵攻や防衛を目的とした大規模な部隊は配置されていないものの、エーテル流の研究に関する研究施設は密かに存在する。(ただし、島民やワダツミ様を刺激しないように、秘密裏であるのに加え、活動自体も最大限に譲歩し節度を持った活動となっている。)
 
・ワダツミ様
 ヤシマの古い伝承に伝わる神獣のうちの一柱。漢字で書くと海神様。
 蒼渓島周辺の高エーテルの海流を住処とし、自ら縄張りを守る為に外敵と見なしたモノを排除している。
 ワダツミ様が力を発現させる際には、島全体及びワダツミ様の縄張りとなる海域全体に濃い霧が立ち込め、エーテル観測を目的とした機器も含めたあらゆる機器や生物の感覚を欺瞞する。*2
 天使兵同様エーテルにより体が構成されており、普段は実体を持たず、実体と化した時の姿は、とても巨大な鯨と烏賊を足したような姿に見える。
 その存在自体は、蒼渓島の存在がヤシマの正式な記録に載るよりも遥か前から存在している。
 
 実体こそ記録には残っていないものの、実体の知れぬそれを兵器として転用しようという試みは過去に何度か行われている。
 しかしその都度、島に大きな災厄が持たされ、研究に携わった人物全員が行方不明となっていったため、現在ではこの類の研究に関しては禁忌指定とされている。
 
 ワダツミ様のような存在に関しては、ヤシマの各地にて正確な観測の記録は残っていないものの、伝承という形で残っているが、それらのうちのどれだけが本物か、作り話か、事実を元にした作り話かは定かではなく。かろうじてエーテル流などのその他の要因から、なんらかが存在する可能性が高い地域が何箇所か絞られる程度で、公式記録としての蒼渓島はそんな候補地のうちのひとつとなっている。
 
主天使級寄生型天使兵
 第一話で襲撃を行った潜水空母に搭載されていた戦力のうちのひとつ。巨大なヤドカリの殻のような姿をしている。
 無機物に寄生し天使化させる下級能天使*3を生成する能力を持ち、それにより第一話で登場した融合天使戦闘機を生成*4したり、追っ手として来たヤシマ海軍の潜水艦の掌握を行った。
 また、本体自体はエーテル生物や巨大なエーテル機関を動力とした無機物に寄生する能力を所持している。
 
 潜水空母を派遣した合衆国派閥Aの目的としては、成り行きで蒼渓島を通ったわけではなく、蒼渓島周辺の海域に生息するエーテル生物を掌握し、ヤシマへぶつけようと意図してのものである。
 なお、この潜水空母自体は主天使級寄生型天使兵をリリース後、海域からの離脱に成功している。
 
・サブマリンユニット:海蛍
 海中から侵攻を行う天使兵に対抗すべくヤシマ海軍主導で開発された、完全機械化兵及び機械化兵用潜水戦闘艇。
 航続距離、最大稼働時間は短いものの、通常のフライングユニットと同様のインターフェースであるため、フライングユニット搭乗経験者であれば特別な訓練を必要とせずに操縦することが可能。
 ただし、海中での高機動性を求めた設計の弊害で、静穏性はそれほど高くなく、非エーテル目標に対する探知能力にも優れない。
 
NPC:ルフトアイゼン中佐(メインNPC
 シュネルギア第四中隊指揮官。任務を伝える際に搦め手で誘導を行おうとする初老の紳士風のおっさん。
 G3情報部出身で、主に開発局寄りに強いコネクションを持っている。
 既婚であり愛妻家。少し歳の離れた妻と、遅くに生まれた娘がいる。
 
NPC:笹島中佐(サブNPC
 ヤシマ海軍所属、雲海級駆逐艦"夕霧"艦長。現在の配置は足立海軍基地となっている。
 今後、何らかの形で再登場させる可能性はあり。
 
NPC:宮守大佐(サブNPC
 ヤシマ海軍所属、駆逐艦艦隊の司令。現在の配置は足立海軍基地となっている。
 今後、何らかの形で再登場させる可能性はあり。
 
NPC:世良 真梨音(シナリオNPC
 蒼渓島の島民。長老である清音の血を引いていることを除いては、何の特徴も裏設定も無い一般人。
 
NPC:世良 清音(シナリオNPC
 蒼渓島の長老にして、ワダツミ様を祀る巫女。
 真梨音の祖母にあたる人。
 
 
 とりあえず、第二話はこんな感じで!
 何か追加情報が欲しい所でもあれば、適当にコメント欄にでもよろしく!

*1:攻めやすく守りづらい

*2:あらゆる機器は一見正常に動いているように見えるものの、不都合な情報の一切がカットされた形で機能する。機器及び感覚では捕らえることの出来ないものの、実際には島を包む霧自体が濃度の高いエーテルにより形成されている。

*3:ホイシュレッケと同クラス

*4:ベースとなる戦闘機に天使化寄生端末を寄生させる